「旅と道連れの花」

2nd mini album

「旅と道連れの花」

¥1,000-

2015.3.22発売開始


1.introduction-旅と道連れの花-

2.弱虫と強がり

3.白夜

4.限りなく黒に近いブルー

5.旅と道づれ

6.ソノテ

7.flower




introduction 

-旅と道連れの花-


沢山の出会いと別れがあった


秒針は止まることを知らない


通り過ぎる人に似ている


未来は未だに来ないもの


ちょうど一歩を踏み出した


「次は、どこまで行こうか。」


0時の鐘が鳴り響く


野原に月明かりが照らす


花が静かに咲いている


何か知っているのだろうか


弱虫と強がり


街中で未だ一人の奏鳴

暮れる夕景

舞台の上 不器用なダンス

顔の見えない奏鳴


暮れる夕景

劣等感 支えの無い浮いたこころ

共鳴を 寂しさは、醜さは、期待の裏

情景は黒く濁り 深く潜ろうとする正体は?

照明を 誰も彼も観てはくれない


夢を見ることが少し怖くて

呼吸をするだけの生活が嫌いで

証明の解けない僕はここで呼吸を止める


海の底で眺める空は良く見えなくて

でも綺麗で

光りの影揺らめいて

差し伸べられた手は

冷たい両手 語りかける


夢を見ることは少し怖くて

呼吸はその速度を上げていくんだ

証明を一つ 君は「ここにいる」

呼吸を

さぁ


夢を、さぁ、こころと呼吸で

鼓動はその速度を上げていくんだ

証明は一つ 君は「ここにいる」

僕達は呼吸をする

僕達はここにいる 

白夜


僕の声を 僕の音を

僕のこころ 僕のことを

君はいつか忘れるかな

忘れるかな 忘れるだろう?


修正、またいつか


嫌い以来見ない未来

いないいないいない

痛い以来見ない未来

痛い痛い居たい

いないいないいない


僕はどこだ 僕はどれだ

僕は誰だ 僕は何だ

僕はそうか忘れたのか

忘れたのか 忘れられた


修正、またいつか

修正、修正


霧に紛れる

僕は還る


嫌い以来見ない未来

いないいないいない

痛い以来見ないみらい

いないいないばぁ


忘れた君は何を願ったんだ



限りなく黒に近いブルー


胸の痛みも苛立ちも消えない

目も血も心も濁り

複雑にささくれだった芯が

今にも裂けてしまいそう


しばらくは鳴りを潜める


くだらない言葉だけでは

ただ夜を流し

生暖かい朝日を迎えるだけ


この爪も毛並みも鳴き声も

不完全な姿のままでは

当てにならないし

宛ても無い


くだらない言葉だけでは

ただ夜を流し

生暖かい朝日を迎えるだけ

青い青い空もやがて黒く染まるように


「なあ、そうだろう?」

旅と道づれ


この旅はあなたを道づれに


そう、君が目にする風景や物事が

例えば存在意義のしがらみのうちに

消えてしまったなら


僕達は現実を見るうちに

夢を見なくなっているんだ

夜の航路を照らすライトのような

そんな歌があったっていいよな


そう、僕が目にする風景や物事が

例えば6弦の4フレットから

君の鼓膜に触れてゆくから


耳を塞いだっていいんだよ

そこは君の好きな世界


この旅はあなたを道づれに

その音が鳴り止んでしまわないように


この度はあなたを道づれに

その音が鳴り止んでしまわないように

夜の行路を照らす星達のような

道端に咲いた桜草

そんな歌があったっていいよな


これから先、君は何を思い


そう、僕達、行く先を照らす者



ソノテ


瞳の奥

沢山の景色が渦を巻き

うごめいていて

描き出す何かもまだ見えてなくて

もがいていて


真っ白なキャンバスは誰かが白く塗ったとかじゃなくて

君がまだ何もしていないことを意味している


描き方は好きにすればいい

間違えたならやりなおせばいい

ただその描いた線からは目を離さないように


描いた世界は君は君の

選んだ世界だ僕は僕の

歪んでいようが君は君の

描いた世界だ君は君の


描き出す何かがまだ見えない

まだ見えないような気がするだけ

自分というものは見えないものだから


描き方は好きにすればいい

間違えたならやりなおせばいい

ただその描いた線からは目を離さないように


描いた世界は君は君の

選んだ世界だ僕は僕の

歪んでいようが君は君の

描いた世界だ僕は僕の

描いた世界は君は君の

歪んでいようが君は君の


描きたい世界はその手の中


描いた世界は君は君のもの


flower


花は散るために咲く

どこかの誰かが言った

それは美しいけど

容易いことじゃないね

花は咲くために散る

そんな遊んだような言葉を

春は暖かいだけじゃない

僕は君に会いたくなる


まだ痛いまま

僕だけ滲んだ視界

止まない雨の中を歩いている


花は咲くために散る

どこかの誰かが言った

誰かを救いたくて

誰かを暖めたくて

だって春は暖かいだけじゃない

冬の残り香や雨、別れ

滲んだ傷口

僕は今も君のことが


花は散った

もう咲きはしないだろう

心に咲くなんて悪い冗談だ

花は咲くために散るのならば

また君に会えるはずなのに


まだ痛いまま

僕だけ滲んだ視界

止まない雨の中を歩いている


まだ痛いまま

僕だけ滲んだ視界

花散る雨の中を歩いている

まだ痛いまま歩いていく